2022/07/19 21:59



用紙の厚さはmmではなくkgで表現されることが多いです。


なぜkgなのか?

って思う方も多いと思います。

この「kg」とは、実は用紙の厚さを目安として表しているものなのです。


これを知れば、

目的に応じた用紙の種類と厚さを選ぶことができます。



用紙のkgとは

まず、紙の寸法の一つに「四六判(しろくばん)」というのがあります。

(他に菊判、A判などもあります)
原紙の大きさは788mm × 1091mmです。
これを1,000枚積み上げます。
その重さが55kgとか90kgということです。


数値が低いほど薄く、高いほど厚くなります。


単純に用紙1枚の厚みを測定した「mm」で扱う方法もありますが、ほとんどの用紙はかなり薄く、よほどの厚紙でない限り、1mmにもなりません。「0.123mm」のような数値になります。それでは分かりづらいので、斤量(kg)を使用しています。


コピー用紙は何kg?

コピー用紙は上質系の用紙で、60kg〜70kg程度の重さになります。

厚さはコート紙90kg、マットコート紙70kgと同じくらいです。



紙の厚さの目安

連量

厚さの目安

特徴・用途

55kg

0.08mm

一般的なコピー用紙より少し薄い用紙です。

ページ数の多い冊子の本文用紙などに良く使われます。

70kg

73kg

中厚口

0.080.10mm

一般的なコピー用紙とほぼ同じ厚さです。

新聞折込やポスティングのチラシ、冊子の本文用紙などによく使われる、薄めの用紙です。

90kg

厚口

0.090.13mm

チラシやフライヤー、カタログなどの冊子の本文用紙に良く使われます。

一般的な折込チラシより少し厚いので、ちょっとしっかりしたチラシを作りたい場合にお勧めです。

105kg

110kg

特厚口

0.100.16mm

ある程度しっかりした厚みがあります。

商品パンフレットや会社案内によく使用されます。

ポスターや厚めのフライヤーにもお勧めです。

130kg

135kg

0.130.19mm

しっかりした厚みがあります。

冊子の表紙やポスター、商品パンフレットなどによく使用されます。

150kg

180kg

0.210.26mm

郵便ハガキとほぼ同じ厚さです。

DMやポストカード、冊子の表紙によく使用されます。

220kg

0.25mm

ハガキよりも厚く、かなりしっかりとした厚さです。

ポストカードはもちろん、ページ数の多い冊子の表紙にもお勧めです。


ただ同じkgでも、

紙の種類が異なれば厚みは異なります。


例えば

コート紙110kgの厚みは0.1mm

マットコート紙110kgの厚みは0.13mmです。


これは、製造機械のコーティング圧力により厚みに違いがあります。

マットコート紙の方がコシがあるように感じられます。


 (薄) コート90kg < マットコート90kg < 上質90kg (厚)



ぜひ用紙を選ぶ際の参考にしてみてください。